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第21期高野山真言宗 神奈川青年教師会  


by 18ksk

5月10日午後。渡波・歌津

渡波にある避難所に向かって、荷下ろし。
メニューは、

「ステーキ丼」です。
あと、酢の物。

アメリカンビーフ、アメリカンポークを扱う会社、

「米国食肉輸出連合会(USMEF」と、

アメリカ政府直々の御計らいで、
無償提供のお肉なのです。
マーケティングマネージャーである水上光治さんにも御同行頂き、
調理にも参加して頂きました!!

ちなみに、
中華まんも、有限会社「正華」の社長菅頭様よりの無償提供のものでした。

様々な方々のお気持ちをお預かりして、それを形にしていくのが私達の役割だと思っています。

落語を楽しんで頂いてからの、配食という計画ですので、
まずは寄席の準備です。

落語家さんは、落語芸術協会所属の「桂宮治」(かつらみやじ)さんです。
十代目桂文治一門の方です。

ちなみに、今度の高座は6月17日(金)19:00から、
上野広小路亭にて「桂宮治・安部鷺夕 二人会」として高座があるようです。
是非、行かれてみて下さい!!
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落語は盛り上がり、大盛況!!
笑う門には福来る、という言葉通り、元気の素はいつだって笑顔です。
桂宮治さん御自身も、「良き経験だった」とおっしゃっておりました。
宮治さんはトラックの積み荷おろしや、物資配布までお手伝い頂き、本当に感謝しております。

次は、いよいよステーキ丼!!
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お肉を焼いて、タレを絡ませてから、こんな風に盛り付けます。
ご飯の上にキャベツの千切り、その上にサイコロステーキ!!

喜んで食べて頂けました!!!!
「こんなお肉は久々に食べた、美味しい!!」とのご感想。
そうなんです。
避難所の方々はお弁当。
入っている品目も少ないのです。
コンビニ弁当よりももっと質素なのです。

食べる事は、生きる事です。
お釈迦様も断食や苦行の後、スジャータに差し出された「乳粥」によって中道を悟ります。
食べる、という普通の行為がどんなに心を豊かにさせるか、私達は考えねばなりません。



さて、この調理・配食の最中にもうひとつの部隊は南三陸の歌津に向かい、バレーボールを届けてきました。
部活動で必要なものなのです。
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青春を完全燃焼して欲しい!!楽しんで欲しい!!
そんな想いをボールに乗せて、バレー部顧問 石館先生に届けます。

高台のため学校は無事。現在も避難者150名。
これから本格的に学校が始まってくる中、南三陸の状況もまだまだ改善には向かわず・・・・
そんな中で、部活を始めることに迷いもあるけれど、
生徒さんが少しでも津波のことから離れられる時間、
夢中になれる時間として部活動を始めたいとのことなのです。
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無事にお渡し致しまして・・・・・そして帰路に。向かうは渡波の炊き出し部隊との合流!!
以上は南三陸は歌津での活動です。



さて、話をまた炊き出しを行った渡波地区に戻します・・・・。


水も電気も無いこの避難所、片づけは苦労の連続ですが、みんなで力を合わせれば大丈夫!
電気は外にある発電機を回して、避難所の中へ送電しているのです。
水は、タンクへの配給。
トイレに行ったら、流すのもバケツです。
まだまだ苦労が多いのです。復興という言葉はまだまだ早いと痛感。

渡波地区はまだまだライフラインの復旧が成されていません。
同じ石巻市でも全然違う状況なのです。
それを知って頂きたい。
支援が、まだまだ必要なのです。


さて、帰りは歌津部隊と合流して、横浜へ・・・・
帰ったら、なんと朝の4時でした。
by 18ksk | 2011-05-12 10:42 | 被災地支援活動