第21期高野山真言宗 神奈川青年教師会  


by 18ksk

3月末の被災地支援活動その2

前回よりの横浜市西区、赤門町の東福寺、増田真祐師よりの
3月末の被災地支援活動の記録、感想の続きです。
実は3月末は前期、第18期青年会の時の活動にあたり、今期4月からは第19期青年会なのです。
お読みの皆様にはあまり関係がない話・・・・なのですが。
さて、続きをお読みくださいませ。 ↓

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僧侶として印象に残ったのは、亡くなられた方々の慰霊の為、
二日目の午前中にお参りさせて頂いた石巻市内の墓所でした。
持参した改良服と輪袈裟を作業着の上に羽織り、不格好ではありましたが墓所へ向かうと、
墓地近隣の方は皆立ち止まり手を合わせ、深々とお辞儀をしてくださいました。

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墓所内の地面は至る所で掘り起こされており、よく見るとベニヤ板にペンキで番号の書かれた札がいくつも立てられている・・・・

地元の方に話を聞くと、
「この墓所一帯で約千八百ものご遺体が土葬されているんです。」と答えて下さいました。
詳しくお聞きすると、敷地も限られているため地面を深く堀り下げ、棺を降ろし重ねにし、左右の間隔も数十センチで埋められ、地表に確認用の番号札が立てられているそうです。
土葬されたご遺体は身元が調査判別の出来た方のみ、掘り起こして火葬して各家の墓所に埋葬されますが、確認できなかった方は掘り起こされずにそのまま土葬になるとの事でした。

他の方のお話によると、津波で亡くなられた方々は土葬と決まっており、
病気で病院にて亡くなった方だけが、火葬場で従来通り荼毘に付すことが出来るそうで、
三月の時点では埋葬方法が区別されて行われているようでした。

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持参したお線香を、手分けして墓所の番号札の前に供え、墓所を広く見渡せる場所にて読経。
私達の想像も付かないような最期を、大人もお年寄りも幼い子供達も、どんな苦しみの中でどんな思いで亡くなられて逝ったのか。葬儀も出来ずこの場に眠る、無念の死を遂げられた方々を想像し、お経の声は詰まり、震え、涙をこらえきれませんでした。


大震災の影響が色濃く残る三月中に被災地を廻り、筆舌を超えた光景を目にしました。
日が経つにつれ、少しずつ落ち着きを取り戻した様に見えますが、被災地の復興はまだまだこれからです。
東日本の広大な地域が大地震の影響を受け、特に津波の被害にあった地域では、街や市全体が瓦礫と化してしまいました。
瓦礫撤去だけでも三年から五年を要するとも言われています。ゼロからではなく、マイナスからのスタートを切らなければならないのです。長い期間の支援が必要になってきます。
私達一人一人の心と思いを被災地に向け続けなければなりません。
 
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私は青年会を通じ積極的に福祉活動されている諸先輩方の導きがあって、
現地に降り立つ事ができました。物資の支援や炊き出しを通じて、その凄まじい光景を自らの眼に焼き付け、この大災害を自分のものとして強く受け止めました。
一人でも多くの方が現地に赴き支援活動を通じて、テレビの中の出来事としてではなく、自分達の受けた大災害として受け止めて頂きたい。
いつ同じ規模以上の大地震が自分の住む街に起きてもおかしくないのですから。
 

神奈川青年教師会は現地にこれから何度でも向かいます。躊躇せず、ぜひ青年会員並びに賛助会員様また、有縁寺院様には一人でも多く、一度でも多く被災地に降り立ってご自分の身を以て支援にあたって頂くことを願います。


記事:高野山真言宗 神奈川青年教師会 東福寺 増田真祐
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by 18ksk | 2011-06-10 14:30 | 被災地支援活動